Future床用ワックスを使って、真空成形キャノピーの透明度を アップします。(以前、Fine Scale Modeler誌にも詳しく紹介されていました。)
ここでは、1/72 P-51D用のスコードロンキャノピーを例にとります。 まず、切りだしですが、私はいつも切断ラインに沿ってケガキ針でガイドを けがいてから、デザインナイフで切り離しています。
キャノピーのへりをピンセットでつまみ(逆ピンセットが便利)、 広口ビンに小分けした Futureワックスに全体をひたします。いったん引き上げてみてゴミが付着して いる場合は、洗い流すようにワックスの中でゆすぎます。それでも だめなら、綿棒などでゴミを拭い取ってひたし直します。
キャノピーを引き上げ、ヘリにティッシュを当てて余分なワックスを 吸い取るようにします。
プラ板などの上にキャノピーを置きます。ピンセットでつまんで いた部分も、すぐにワックスが周りから広がってくるので、 跡が残ることはありません。ワックスが乾燥するとキャノピーと 下地がくっつくので、後ではがしやすいものがいいでしょう。
追記:下に敷くのは、プラ板よりもティッシュのような ものの方が、余分なワックスを吸い取ってくれるのでよさそうです。 乾燥後に下に敷いたティッシュとキャノピーがくっつくということ もありませんでした。
乾燥中にほこりがつかない用に、何かで覆っておく必要があります。 私は、乾燥時間の短縮も兼ねて食器乾燥機を使っています。
ワックスが乾燥しました。かなり透明度が改善されています。 へりの部分に乾燥したワックスがたまっているので、切りだし部の 整形を兼ねて、この後サンディング仕上げをします。