ハセガワの1/72 F-16C サンダーバーズを作りました。

訳あって、F-16のサンダーバーズを作ることになりました。 なぜか「青空少女隊」です。1/12の アメリア・イエーガーのフィギャー まで付属しちゃってますが、こちら目当てではありません。 そもそも、青空少女隊ってどういうものなのか、そちら方面に疎い私には 見当もつきません。アメリア・イエーガーって、かのチャック・イエーガーの ご親戚でしょうか?キットには、カルトグラフのきれいなデカールが 付属しています。成形色が白で、モールドが見づらいのが難点ですが、 塗装しないでデカールだけ貼っても、それなりに仕上がるようにとの 配慮でしょう。F-16はほとんど資料を持っていないので、ストレート組で行きます。
最近のハセガワキットでは、透明パーツは個別に袋詰めされていますが、 このキットは、全てのパーツが同じ袋に入っていたため、 キャノピーに若干擦り傷がついていました。Micro-Markから 購入したMicro Meshで磨いて、透明度を回復させました。 写真の8000で2000番相当ぐらいでしょうか。要は耐水ペーパーなのですが、 通常のものより、アクシデンタルな荒い研磨剤粒子が少ないような気はします。 私が買ったのは、2400〜12000(600番〜3000番)まで6種がサンディングパッド状に なったものです。最後はコンパウンドで仕上げました。
大戦機のような枠の多い平面的なキャノピーは、 マスキングテープのような伸びない素材でマスキングできますが、 F-16のキャノピーは一体の水滴型なので、伸び縮み自在のParafilmで マスキングしました。
計器類はデカール仕上げですが、サイドコンソールの部分に目立つ 突き出しピンがあるので、ペーパーを丸く打ち抜いて貼りつけた モーターツールビットで削り取りました。
とりあえず、コックピットができました。このスケールなら、 計器類がデカール仕上げでもそれほど違和感ないでしょう。 後でパイロットを乗せるので、シートベルトもつけません。
大戦機の胴体は左右分割がほとんどなので、接合線の処理が やりやすいようにシートはいつも全体塗装後にとりつけるのですが、 今回は上下分割なので、先に接着してしまいました。 パイロットも後になって乗りこめなくなると困るので、今のうちに 乗せておきます。キットの表現が正しいとすると、F-16のパイロットは、 機体から自らの体をはみ出さんばかりにして乗っているのでしょうか。
マスキングしたキャノピーをペーパーボンドで仮止めし、下塗りとして サーフェイサー1000をエアブラシ しました。下塗りに通常のライトグレー塗料を使ってみたこともありますが、 塗膜のクリア成分のせいか、その後のサンディングがひっかかるような感じに なってやりにくかったので、もっぱらサーフェイサーを使っています。 缶スプレーのサーフェイサーだと、出過ぎてモールドを潰してしまう 危険がありますが、 エアブラシなら問題ありません。 今まで、白いプラでわかりづらかった表面欠陥が見えてきたので、サーフェイサーの 500を部分的に盛って処置しました。 塗装とデカール貼りの便を考え、尾翼類は塗装後に接着することにしました。
全体をグリーンマックス鉄道カラーの「国鉄白3号」で塗ってから、赤塗装の マスキングに入ります。デカールを型紙にマスキングテープを切りぬいて貼った後、 機首全体をParafilmでぐるぐる巻きにしてマスキングしました。実は、 エアインテークの部分にデカールを試し貼りした直後なのですが、 Parafilmは粘着性が弱いのでデカールがはがれる心配はありません。 同時に主・尾翼端のストライプ部もマスキングしました。
垂直尾翼の赤い部分のマスキング用に、刃先が回転するカッター(swivel cutter?)を 使って、フリーハンドでマスキングテープを切り出しました。 部分的にいびつになった感もありますが、 こういうときにパソコン直結のカッティングマシーンがあると便利ですね。 テープは3Mの幅広のもの。田宮のものより安く、幅の広いものも売られています。 (田宮のマスキングテープて、3MのOEM品なのでしょうか?)
デカール貼りです。付属のカルトグラフデカールは水につけるとばらばらに なってしまうので、マイクロのSuperfilm をオーバーコートしたらだいじょうぶになりました。今回初めて Superfilmを使ってみましたが、要するにデカールの透明キャリアフィルムの 素ですので、古いデカールの補強の他、新しくデカールを作るのにも使えるそうです。 カルトグラフはなじみにくいので、MicroSetの代わりにMicroSolをあらかじめ 模型表面に塗っておき、デカールをスライドさせた後、MicroSolの代わりに モデラーズの デカールフィットを上から塗ることにより、ぴったり密着させることができました。
デカールを全部貼り終えた後、どうしてもできてしまったデカールどうしの 隙間を塗料でタッチアップしました。これで山を越えました。 (西日がまぶしい…)
機首両横のアンテナは接合線の処理に邪魔なのでいったん切り落とし、 全体塗装後にステンレス線を削り出したもので再現しました(無塗装です)。 ピトー管もファインモールドの別売り金属製のものに置き換えました。 キャノピー内側から軽くスモークをスプレーしました。もともとスモーク色で 透明パーツがモールドされたキットも以前出ていたと聞いています。
排気管は、アルクラッドのdark aluminumとjet exhaustで塗り分けた後、 スミ入れをしました。
デカール貼りに苦労しましたが、なんとか完成しました。 クリックで画像が大きくなります。