モデラーの一番長い一日
年越しモケイ 2003.12.31〜2004.1.1

がらんどうさん主催の紅白プラモ合戦に、Monogramのドーントレスで参加することにしました。12/31の昼12時過ぎ製作開始、翌日未明までの完成をめざすワンナイトモデリングです。キットの内容は、ダイブブレーキ可動(一枚開くとほかのものも連動して開きます)、脚引き込み可能、胴体下面のレバーによる爆弾投下のギミックなどです。可動部品はやわらかめの(これが後でききます)のプラスチック、他の部品は硬めのブルーのプラスチックで成形されています。アンテナ柱を内側から胴体の穴に通して、根元を胴体内部に接着する、なんてパーツ構成からして今のキットじゃありません。また、イスのパーツがないと思ったらパイロットと一体成形されていて、これを直接バルクヘッドに接着する仕組みでした。時間を節約するため、とりあえず機内色は塗装を省略してます。
2時間後の状況。瞬間接着剤でぱかぱかくみ上げます。接合線は軽くサンディングしましたが、完全には消していません。
タイヤも黒プラスチックで成形されているので黒塗装を省きます。通常、テープをサークルカッターで切り出してマスキングしていますが、今回はIKEさんからいただいていたプレカットマスクシートを使ってみました。
ここから時計が登場します。ただいま午後4時14分(安物ですが電波時計なので、時刻は正確なはず。)下面のライトグレーを塗装。脚が可動するのですが、閉めて塗るとホイールベイ内部に色が乗らないと思い、中途半端な角度にしました。しかし逆に、脚カバーの上部に色が乗ってないことが後で判明。脚を開け閉めしながら塗るべきでした。爆弾抑えも塗ってる最中にぷらーんぷらーん動くのでちょっとやりづらかったです。
キャノピーのマスキングは、通常メタルックを何回かに分けて貼るのですが、時間の節約のためParafilmを一気に貼って窓枠をカットしました。ただParafilmの場合、窓枠の角が完全にカットされてないと、枠の不要部分をはがすときにひっぱられて変形してしまうのが難点です。そのような場所はマスキングテープの小片で対処しました。後部キャノピーは結局使わなかったので、マスキングしなければよかった・・・
上面の塗りわけに備えて、Blue Tackを細く伸ばしたものを境界に貼り付け、下面をParafilmなどで覆います。
すぐに使うあてがないにもかかわらず、だいぶ前に調色してあったブルーグレーを塗りました。実際に塗って色調を確認してみたいというのも、今回ドーントレスを選んだ理由のひとつです。色調はThomas Tullisのカラー側面図やPolly Sのブルーグレーを参考にしました。
乾燥待ちの間にプロペラの塗装。これも黒プラスチック部品だったので、ブレードは塗装を省略、ハブと先端だけ塗り分けました。
買い物や食事で1時間ほどロスしました。ダイブブレーキの内側はPolly Sの水性の赤を使用。隠ぺい力が強く、下地に白を吹かなくても発色するので、今回のように時間がないときは大助かり。
塗装したキャノピーのマスキングをテレビを見ながらはがしました。Parafilmは後からはがしにくいのがもう一つの欠点です。よくエポキシ接着剤などについてくる白いへらで、こそげ落とすようにしました。
デカール貼りに入ります。寒い季節になったので、去年買ったペット用ヒーターが再登場。ヒートスポットが局在しているため、アルミフォイルを巻いて温度の均一化を図っていますが、効果のほどは?
デカール貼り終了。間もなく年が変わります。
デカールの乾燥を待つ間、コックピットやパイロットを塗りました。模型誌で、「コックピットなんか後から筆を突っ込んで塗ればいいんだ」なんて冗談めかして書いてあるのを読みましたが、まさか自分がやることになるとは・・・
100円ショップで買った使い捨てパレットが役に立っています。
前にモノグラムのテキサンでもやりましたが、目の細かいスポンジやすりでリベットなどの凸モールドをこすってプラの地色を出すという作業に没頭して、小一時間費やしてしまいました。最近のキットで見なくなった凸リベットですが、顔を近づけて作業をしていると、実機を見ているかのようなぞくぞく感を味わいました。
長らくやったことはありませんでしたが、熱したマイナスドライバーでタイヤの軸を焼き止めしました。
間もなく午前3時というところで完成しました。途中で2時間ほど抜けているので、実質作業時間は12時間程度でしょうか。やってみればできるものですね。