F4U-4 コルセア(前期型) 製作記

ハセガワの1/48 F4U-4コルセアは古いキットで、パネルラインが凸になっている以外にも問題点がいくつかあるので、思い切って田宮の-1Dベースで作ることにしました。機首が大きく異なるので、主翼下面にのびているフェアリングをハセガワキットから移植します。カタバルトフックの表現が甘いですが、目をつぶります。
カウリングは丸々ハセガワを使いますが、機首がだいぶ太めになっていて、そのままでは田宮の胴体と合わないので、接合面をやすってから内側にPカッターで切れ込みをたくさんいれて強引に曲げました。ここには写っていませんが、前面下部のエアインテークが小ぶりなので、プラリペアを盛って開口部を広げました。
コックピットは床があるタイプなので、ハセガワのパーツを削り合わせて田宮の胴体に組み込みました。胴体接着時に、前方にプラ板をかませて若干胴体幅を広げ、ハセガワの機首と合わせやすいようにします。-4前期型なので、キャノピーは-1Dのものをそのまま使います。
折りたためるように分割されている田宮の主翼を、展開状態でがっちり組めるよう、インストの手順を無視して、上下それぞれをまず一体化します。表側にダイモテープを貼ってパーツを仮止めし、内側からエバグリーンのプラストリップで固定しました。さらに、隔壁類もこの時点でがっちり主翼に接着します。
組み立ての順序にちょっと悩みましたが、先にカウリングと主翼下面を接着しました。カウリングと胴体の高さ方向の段差解消と、ハセガワ-5Nキットから流用する主翼付け根エアインテーク部品との合わせを兼ねて、主翼の根元にプラ板を挟んでかさあげしました
-4の主翼付け根のインテークは仕切り板が3枚とのことなので、-1D用の部品(仕切り板が5枚)をそのまま使うわけにはいかず、ハセガワの-5Nキットから流用しました。すきまは田宮パーツからカットしたスペーサーやパテで埋めて整形します。
ランディングライトは主翼下面から前縁に移動していますので、前者を埋め、前縁のモールドに沿って開口後、透明プラ材をセットしました。
尾輪は、穴あけ加工のほか、三角リングを真鍮線で作り換えました。根元の六角ボルトをプラストラクトの六角棒を伸ばしたもので再現してみたのですが、ほとんど丸と見栄えがかわらずがっかり。
主脚柱の方もはんだ線のブレーキラインや真鍮線のロッドを追加しました。ロッド先端の微小リングはエッチングパーツの照準リングを流用しました。
塗装・組み立て後に、コトブキヤの0.5mmのスプリングユニットを追加しました。以前細いドリル刃に金属線を巻きつけてスプリングを作ったことを思えば楽になったものです。田宮キットの脚カバーはそのままだと脚柱から浮き上がり気味なので、接着部を削って密着するようにしました。