What's next?
皆さんが新たに何かのキットを作り始めるときのきっかけって、どんなものが
多いのでしょう?ここでは、私なりにいくつかのパターンを
思いつくままにリストアップしてみました。
- 新キットがアナウンスされ、それが発売された後では
作ることはないと思われる旧キットを在庫処分するため。
EduardがP-39/P-400エアラコブラをアナウンスしたときに、
ProModeler(Monogram)キットを作りました。
ニチモの隼も
ハセガワキットのアナウンスを受けて着手したものです(が、ハセガワキットが
発売された今も、プロポーションや精密なリベット表現など、価値を失っていないと
思います)。
- 機体そのものよりも、特定のキットを
作りたくて。
新金型キットを購入した勢いで、すぐ作り始めるというのが
典型的なケースでしょうか。田宮の百式司偵が
発売されたときがこれでした。完全新金型ではありませんが、
田宮のFW190D-9のときもそうでした。
スカイホークも、実機には
それほど興味がなかったのですが、長谷川キットのモールドが凄かったので、
ついつい作ってしまいました。
F-8は、結果的にハセガワの新キットの
アナウンスとタイミングがあってしまいましたが、上のケースではなくて、
モノグラムキットの
味のあるモールドを眺めているうちに、何とはなしに始めてしまったものです。
- キットそのものよりも、特定の
機体を作りたくて。
上とは逆に、映画や本に登場した機体や、
まだ作ったことがない機体をとにかく作りたいというケース。
ひさしぶりにTop Gunをビデオで見直してF-14が作りたくなったことがあり、
ハセガワキットは難物だと聞いていたので
フジミキットを作った
ことがありました。マーキングを、少年時代に刷り込まれたウルフパックの
ものにしたのはノスタルジー(下項参照)ですが。
- やりたかったマーキングのデカールが発売された、あるいは、雑誌・本等のカラー図を見て。
ヴィジュアル面から入るケースですが、
当サイトで過去製作記を乗せたマートレットは雑誌のカラー側面図を見たのがきっかけでしたし、コルセアもオスプレイのエース本で見て気に入って、IKEさんにマスクを作製していただき着手しました。個人的には、このパターンが一番多いかも。
- 雑誌・ネット等による
キットのダメ出しも済み、別売りパーツや資料類も一通り揃ったと判断した時点で満を持して。
P-51Dが
これにあたるかもしれません。ノーズ上面だけ同社B型からもってくるという
アイディアを模型誌から得ましたし、各社のディテールアップパーツ、
特にTeknicsの金属製ランディングギアが入手できたのがきっかけとなりました。
(しかし、主翼付け根の小エアスクープは、大戦中の機体には
ついていないと最近ネットで知りました。)
P-47Dも、
以前すでに1機素組みしたことがあったのですが、当時手に入る限りの別売りパーツが
集まったので、開始しました。今だったら、脚カバーと収納庫にAiresを
使いたいです。
- 自分で設定したテーマにのっとって。
上に比べると、量産的な作り方の場合です。
雑誌等で、ファントムを100機作ったとか、Bf109を109機作ったという人の
話を聞いたことがあります。同じ機種を異なるメーカのキットで作り比べるとか、
特定の国・特定の時期の機体ばかりを集めるというのも入るでしょうか。
私のBuffaloコレクションやハイビジ米海軍機コレクションもこれかな?
- いつもと違った作り方をして気分転換したい。
上と逆に、気分転換のため、普段の自分のモデリングスタイルからわざとはずれた
作り方をする場合。私は、1/48で長時間かけて手を入れた作品を完成させた後に、
1/72で飛行姿勢のお気楽モデリングをするなんてことがあります。
逆に小スケールをメインでやっていると、たまに大きなものを作りたくなったり
ということもあるのではないでしょうか?私は、大きめの
ものだと、こういうものも作ったことがあります。
- 工作・塗装上の技法を試すため、あるいは
別売り改造・修正・ディテールアップパーツや素材が使えるかを試したくて。
田宮の1/72 FW190A-3を、瞬間接着剤を多用して早作りしてみたことがあります。
キットの素性もよかったので、1週間ほどで完成しました。他には、
銀パネルの塗り分けとか日本機に多い銀禿げ(ハゲチョロ)を再現
というのもあるでしょうか。
別売りパーツ関連では、レジン製尾部パーツを使ってP-40MをP-40Eに改造
したときがそうでした。Moskit社の金属製塗装済み排気管を使ってみたくて
エレールの1/72テンペストを作った、Black Magicのカット済みマスキングシートを
試したくてSpitfireを作った、
Alclad IIを塗ってみたくてP-47Dを作ったというのもこれでしょう。
ほかにも、クリスタルレジン(透明レジン)で小窓を再現するという
知人から聞いたテクニックを試したくて、九九軍偵を作ったこともありました。
- ノスタルジー。
少年時代に作ったり、欲しくても買えなかったりした懐かしいキットを、大人になった今作りなおすといったケースです。少年時代にレベルの1/72 Ju-87Gを買い
パーツ洗浄までしてあったのに、組みたてに至らずキットを紛失してしまいましたが、
出戻ってからリベンジということで、
フジミのキットを作りました。
スカイレーダーも、
昔作ったフジミの1/70(?)キットにセットされていたマーキングをもう一度
やりたかったのが一番の理由です。
- コンテストや展示会のテーマ、所属サークルの課題機、
製作依頼等の外的要因。
私はサークルに所属したことはないので、幸か不幸か、普段自分ひとりだったら
作らないような機体に手を出すことはありませんが、逆に自分の世界を広げる
チャンスになるのかもしれません。