ハセガワF-4ファントム(海軍型)組立手順

F-4ファントム、特に海軍型はビジュアル的に見過ごせないマーキングが多いので今後とも量産していきたいです。1/72の米海軍・海兵隊型(F-4B,N,J,S)では現時点でハセガワのキットが一番まともかと思われますが(ちなみに、同社1/48キットでは要修正のフラップとエルロンのヒンジラインや前脚カバーのライトの位置なども正確に再現されています)、バリエーション展開のためパーツの分割が細かくなっています。しかし、組み立て方さえ気をつければ、基本的に部品の合いはいいです。ここでは、自分のメモ代わりに組み立て手順を収録しておきます(これがベストだというわけではありませんし、今後改訂されるかもしれません)。

アンテナ差込み部の穴開け(大きく開けすぎない)後、左右それぞれについて機首上面と後部胴体 (K7とA30、K5とA5) を接着。半乾きのうちにダイモテープで押さえて段差がつかないように。機内色(Mr.カラー307番)塗装。
B型やJ型初期は、右側インテーク下のECMフェアリングも左側と同じ小型のものなので、削り込む。
機体左右を接着し、接合線を整形。胴体が主翼下面パーツより幅が狭目なので、0.3mmプラ板のスペーサーをかませた方がよい。コックピットアッパーデッキ、インテーク突き当たり、キャノピーフレーム(完成後内側に見える部分)を黒く塗る。
機首下面K3と主翼下面B7も段差がつかないよう接着し、接合線を消す。両者のはめ合わせがゆるいので、B7のインテーク下部の辺りを内側に押してK3に圧着させた方が後々段差ができにくい。
インテークダクト内に突出してしまう機首下面(K3)、主翼下面(B7)のエッジ部(図中○印)をサンディングして肉を薄くする。
必要に応じて側面アンテナ用隠し穴を開口した後、インテーク部品J1, J2内側にプラペーパーを貼ってダクトの一部を再現し、内側を白塗装(J5, J6も)。 プラペーパー切り出し用パタンはこちら。なお、両インテーク下面の丸いライトが省略されているので追加(これは、Eduardエッチングの汎用ライトパーツを使用した例)。
インテークベーン基部J5, J6を胴体に接着した後、インテークJ1, J2を接着。ダイモテープで押さえて段差がつかないように。この段階では先端部はまだ接着せず、後で主翼を接着する際に段差を調整しつつ接着する。
ここまでと並行してコックピットを組立(シートは最後にとりつけるのでまだ組み込まない)。後席フロアに0.8mmプラ板を貼り、操縦桿の穴埋めと前後席の段差づけを兼ねる。これを下面パーツに接着。
コックピットを滑り込ませるようにして上下パーツを接着後、主翼上面B8, B9を胴体に密着させて接着。
主脚柱のロッドは、φ0.4mm、長さ6mmのアルミ線で追加。

そのほかの注意点